2024年11月場所の決まり手一覧
2024年11月26日
2024年11月場所の大相撲は全2,206取組があり、46の決まり手が出ました。
このデータは相撲の技術的傾向や力士の取り口、さらには相撲全体の流行を読み解く手がかりを与えてくれるのではないかと思われます。
出現ランキングを下表にまとめました。その後に総括を記します。
決まり手 | 回数 | 率(%) |
---|---|---|
押し出し | 601 | 27.24 |
寄り切り | 575 | 26.07 |
叩き込み | 177 | 8.02 |
突き落とし | 118 | 5.35 |
上手投げ | 101 | 4.58 |
寄り倒し | 89 | 4.03 |
押し倒し | 78 | 3.54 |
送り出し | 71 | 3.22 |
引き落とし | 60 | 2.72 |
下手投げ | 49 | 2.22 |
突き出し | 49 | 2.22 |
掬い投げ | 40 | 1.81 |
小手投げ | 39 | 1.77 |
上手出し投げ | 21 | 0.95 |
肩透かし | 18 | 0.82 |
不戦 | 12 | 0.54 |
下手出し投げ | 8 | 0.36 |
極め出し | 8 | 0.36 |
外掛け | 7 | 0.32 |
首投げ | 7 | 0.32 |
送り倒し | 7 | 0.32 |
下手捻り | 6 | 0.27 |
突き倒し | 6 | 0.27 |
とったり | 5 | 0.23 |
切り返し | 5 | 0.23 |
足取り | 5 | 0.23 |
引っ掛け | 4 | 0.18 |
掛け投げ | 4 | 0.18 |
上手捻り | 4 | 0.18 |
うっちゃり | 3 | 0.14 |
つきひざ | 3 | 0.14 |
反則 | 3 | 0.14 |
勇み足 | 3 | 0.14 |
浴せ倒し | 3 | 0.14 |
極め倒し | 2 | 0.09 |
蹴返し | 2 | 0.09 |
吊り出し | 2 | 0.09 |
内掛け | 2 | 0.09 |
網打ち | 2 | 0.09 |
巻き落とし | 1 | 0.05 |
居反り | 1 | 0.05 |
腰砕け | 1 | 0.05 |
首捻り | 1 | 0.05 |
送り投げ | 1 | 0.05 |
渡し込み | 1 | 0.05 |
内無双 | 1 | 0.05 |
【総括】
1.決まり手の分布と傾向
最も多かった決まり手は「押し出し」(601回、27.24%)と「寄り切り」(575回、 26.07%)で、全体の約53%を占めています。これらは大相撲の基本技であり、特に前へ攻める力士が主導権を握った結果が多かったことを示しています。
◆押し出しがトップ
押し相撲スタイルの力士の多さがうかがえます。体重が増加傾向にある近年の力士たちは、突き押しの威力を活かした取り口を選ぶ傾向があります。
◆寄り切りとの競り合い
「寄り切り」の高頻度は、四つ相撲も依然として多くの力士に好まれていることを示しています。
2.技の多様性
8%を超える「叩き込み」(177回)が3位にランクインし、その他の小技や投げ技も散見されます。
◆叩き込みの多さ
前に出る力士の勢いを利用したカウンター技の多用が見られます。土俵際での攻防や軽量力士が技巧で戦う姿勢を反映しています。
◆投げ技の健在
「上手投げ」(101回、4.58%)や「下手投げ」(49回、2.22%)などの投げ技は根強い人気を持ちつつも、使用頻度は前述の基本技と比較すると低いです。体格差の大きい現代相撲ではリスクの高い技術と見なされることが多いと考えられます。
3.力士の適応力と戦術
頻度の低い技にも注目することで、力士の柔軟な戦術や稽古の成果がうかがえます。
◆「送り出し」(71回、3.22%)
素早いフットワークと機動力を活かした力士が成果を上げています。土俵際での技術力が求められる結果です。
◆稀な技の存在感
「居反り」「渡し込み」などの極めて珍しい技(それぞれ1回、0.05%)は観客に驚きと興奮を与えるハイライトになったでしょう。
4.不戦勝・反則の考察
「不戦」(12回、0.54%)や「反則」(3回、0.14%)が比較的少ない点は、力士たちの健康管理や行儀の良さが維持されていることを示しています。「反則」は全て髷掴みで、相撲の流れの中で出てしまいがちなので、不運な面もあります。
5.戦術の変化と時代背景
現代相撲では力士の大型化や国際化が進む中で技術の傾向が少しずつ変化しています。突き押し技の多用は、瞬発力やスピード重視のトレンドを反映しているといえます。稀な技が成功した背景には、力士間の研究と戦術の進化と、何といってもその技への執着心があるように思えます。
いかがでしたでしょうか。
もう今から1月場所が待ち遠しくて仕方がありません。